吉野工芸の里の収蔵品についての解説

陶芸家 松本佐一(日展参与)氏のコレクションより前財団へ移った作品群が2種あります。ひとつは1980年代金沢市が芸術・文化の振興を目指し「国際ガラス展」を催し、世界から多くの作品が集まり、当時ガラス工芸に強い思いを持っていた松本佐一が約5点程購入したものです。アメリカ・ベルギーなどの作家のものです。
もうひとつはインカの土器数点です。松本氏の知人が国外持出禁止の条例の直前、その名品を入手できるお話しを聞き、又とない好機であり名品であったことによって入手に至ったものです。
[インカの遺跡:13世紀から15世紀にかけて、南アメリカのアンデス山脈の中央部にアメリカインデアンがつくった帝国が一大文明をつくっていたがスペイン人により1532年滅ぼされ、近代になって発掘され驚きの文明が明らかになったもので、水路・道路・橋・建築などの建造物の中の、多彩土器、金属工芸品に名品が多く、ここにその土器の名品が数点来ているのです。
  これらは現在、白山市吉野工芸の里で収蔵しております。
Neva Goodwill  「春霞の吉野の里」
人見政治 「金佳の焦点」 松本佐一 「銀彩刻文流柚」 松本佐一 「万染付照明具」 松本佐一 「塔照明具」
内藤広宣 「からから」 内藤広宣 「花と草」 今英男 「木の花」 今英男 「風」
松本佐一 
「金彩花文」
  Rondell 「Double Face」   Robert Coleman
  「Pierced Form Opus」
  インカ遺跡出土品   インカ遺跡出土品